看護師の看取り

看護師の看取りについてご紹介!


看護師の看取り

現代人のほとんどが自宅で死を迎えることがなくなり、人間がどのように死を迎えるか知らないのが普通になってきました。昔であればお爺ちゃんやお婆ちゃんが自宅で高齢を迎え、自然に弱り家族との別れを行っていました。そのため多くの人が避けられない人間の死に対して、あらかじめ心の準備をしておくことができました。

しかし現代では多くの人が、病院で死を迎えます。また自宅で死を迎える高齢者も家族に囲まれて死を迎えるのではなく、孤独死と呼ばれるひとりで死を迎える高齢者が増えてきました。看護師という職業は、看取りを体験する機会が多い仕事です。

しかし看護師のなかには看取りの体験がなく、実際に看取りを体験すると動揺を隠せない看護師もいます。そこで今回は人間はどんな気持ちで死んでゆくのかなど、重たいテーマですが看護師の看取りに関して書いていきます。皆さんはエリザベス・キューブラー・ロスという人物をご存知でしょうか?

エリザベス・キューブラー・ロスは1926年にスイスのチューリッヒに、三つ子姉妹の長女として生まれます。父親が医学部進学に反対したために、自ら学費を捻出するため検査技師をしていました。その後31歳の時にチューリッヒ大学医学部を卒業し、働き口を探すためにアメリカに渡ります。

しかしアメリカの病院で死に直面した患者さんへの扱いに愕然とし、死と死ぬことについての講義を始めます。2004年に亡くなるまでに死と死ぬことについての有名な著書「死ぬ瞬間」を含め、死をテーマにした20冊もの本を出版しています。

彼女の著書「死ぬ瞬間」の中で死に直面した患者さんについて、すべての患者さんがこのような経過をたどるわけではないと断った上で、否認・怒り・取引・抑うつ・受容の5つの段階があると書かれています。それによると最初の否認とは、自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階です。次の怒りは、なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階です。

そして取引とは、なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階です。抑うつとはなにもできなくなる段階で、最後の受容とは最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階のことです。ターミナル・ケアという言葉がありますが看護師にとって看取りは単に医療の範囲だけの問題ではなく、人間の尊厳や生死感にも関わる問題ではないでしょうか。

ターミナル・ケアを医療だけの問題だと捉えてしまうと、死を看取ることの意味合いを見失ってしまうかもしれません

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